第34回日本意識障害学会
会長 足立 好司
医療法人景雲会 春日居総合リハビリテーション病院 副院長
このたび、第34回日本意識障害学会を、私の出身地である名古屋の地にて開催させていただくこととなりました。歴史と伝統を重ねてきた本学会をお引き受けするにあたり、大きな責任を痛感するとともに、新たな挑戦への期待を感じております。
今回の学術集会のテーマは「意識・意識障害研究の近未来」といたしました。意識とは人間の存在の根幹であり、その障害の解明はいまだに多くの謎に包まれた難題であります。意識障害は患者さんとご家族の生活に深い影響を及ぼします。日々臨床の最前線で患者さんに向き合っておいでになる先生及び医療従事者の方々、そして基礎研究に取り組む研究者の叡智を集め、近未来の診療・研究の方向性を共に描いていくことが、今回の学会の使命と考えております。
今回は対面開催を予定しており、足を運んでいただけるからこそ生まれる交流の力を大切にしたいと願っています。直接語り合い、意見を交わし、新たな協力や発想が芽生える場となることを心より期待しております。
本学会におきましては、日本医科大学脳神経外科の村井保夫大学院教授、田原重志教授を副会長にお迎えし、学術的に充実した内容となるべく準備を進めております。
名古屋の地において、見識を交換し、共に未来を展望する機会を得られますよう、待ち望んでおります。何卒、多数のご参集を賜りますようお願い申し上げます。